基礎⑦ 人間関係が苦手な人は悪い情報を集める
視野が狭い人は人間関係が苦手
代表的な考え方の誤りとして選択的知覚が挙げられます。
選択的知覚とはある特定の部分ばかりに意識が行ってしまい、全体をバランスよく見ることができない状態を意味します。
りんごを例にとってみましょう。
りんごは、ざっくりと赤い皮の部分、食べられる部分、中の種の部分、枝の部分・・・から成り立っています。
みなさんはりんごを食べますよね。
それは、みなさんがりんご全体をみて食べられる部分が多いと冷静に判断ができているからです。
しかし、選択的知覚をしてしまう方は視野が狭くなってしまっています。
りんごの芯の部分だけみて「りんごは硬くて食べられない!」と判断してしまうのです。
これは例え話で極端です。
りんごではこのような選択的知覚をする方は少ないと思いますが、人間関係になると選択的知覚をしてしまう方がたくさんいるのです。
こんなタイプは黄色信号!
人間関係で例えてみましょう。
例えば、血液型診断が有名です。
例えばB型と聴くと皆さんどのような印象を持つでしょうか。
「自分勝手、マイペース、独創的」と言うステレオタイプ的な印象を持つ方が多いでしょう。
もし血液型を強く信じている方がいたとすると、選択的知覚になっている可能性があります。
B型=自分勝手
という意識を持っていると、いくらその方が協力的であっても、1回自分勝手な振る舞いをすると、
「やっぱりあの人は自分勝手ね!!」
と捉えてしまうのです。
統計的には血液型診断はまったくのデタラメです。
酒のつまみに・・・ぐらいなら健康的ですが、もし過剰に信じている方がいたとしたら気をつけましょう。
たまには嫌われてもいい
選択的知覚が強い方は「自分の世界観にあった情報ばかり」を選択的に選んでしまいます。
嫌われてはならないという感情と選択的知覚について特にこんな言い回しをしてしまう方は注意が必要です。
- 絶対に嫌われてはならない
- いつも好かれなければならない
- 孤立するのは恥ずかしいことだ
こんな考え方になりやすい方は、気をつけましょう。
特に嫌われてはいけない、という感覚を強く持っていると、自分を嫌いな相手のサインに過敏になってしまいます。
ちょっと相手が暗い表情をしただけで、「ほら!私は嫌われた」と相手の顔色を絶えず伺ってしまうようになります。
具体的には、以下の言い回しにするといいと思います。
・たまには嫌われても良い
・好かれないこともあっていい
・たまには孤立することもある
こんな形で、断定的な表現を控えるといいかもしれません。
「たまには嫌われてもよい」という感覚が身につけば、そこまで相手が自分を嫌っているサインに敏感にならずに、自然とお話することができます。
嫌われてるサインを探し過ぎないように、良い意味で鈍感な部分をつくってバランスよく、相手と人間関係を築くようにしましょう。