基礎④ お前はもう好かれている!条件付け
「条件付け」で初対面の人に好かれる?!
刺激的なタイトルをつけてしまいました笑
前回の正規分布の概念を理解していただければ、人から嫌われることは自然だと理解して頂けたと思います。
どんな人でも、好き嫌いの評価は正規分布しています。
一定数の方は自分を好きになるし、一定数の方は自分を嫌いになるのです。
ただ、正規分布の概念だけではイマイチピンとこない方もいらっしゃるかもしれません。
そこで「条件付け」という心理学の概念を解説していきます。
私はさまざまな人に会う仕事をしています。
仕事をしていてよく感じることがあります。
それは私のことをよく知らないのにある一定の確率でとても好意を持ってくれる人がいるということです。
(その逆もありますが)。
さっき会ったばかりなのに「川島さんはちょっと見ただけで誠実な人柄が伝わってきますね。もっと話したいです」
と積極的にコミュニケーションを取ろうとしてくれるのです。
ある程度私のことを知った上でなら、ありがたいと思うのですが、よく知らないのに好意的に捉えてくれるというのは、心理学的に「オペラント条件付け」があるのかなと考えたりします。
出会う前から相手の好意は決まっている
学術的な定義は置いておいてオペラント条件付けとは「なんらかの行動をすると、良いこと(悪いこと)が起こることを学んでその行動をどんどん取る(取らない)ようになること」を意味します。
私の例で考えてみましょう。
もしかしたら私に好意を持ってくれたAさんはこんな体験を持っていたのかもしれません。
Aさんは鳥取に旅行にして道に迷ったとき、黒髪でひょろっとしている地元の青年に親切に道案内をしてもらいました。
その道案内はとても親切で、地元の人しか知らないとても綺麗な村を紹介してくれました。
そこで綺麗なホタルまで見せてくれたのです。
景色は本当にすばらしく一生の心の思い出になりました。
Aさんは東京に帰ると、仕事でたまたまその青年に似た私と会いました。
雑談をしているとAさんは私が鳥取生まれであることを知りました。
そして風貌もなんだかその青年に似ています。
Aさんは直感的に「川島さんはきっと良い人に違いない!」と思いました。
好かれることは既に決まっていた!
コミュニケーションにおいてはこんな自分の努力とは全く関係がないところで好かれることがあります。
ラッキーですね(笑)。
だってその青年のおかげで好かれているわけですから。
日常的な人間関係で前向きに捉えてみると理由がよくわからないのに誰かが自分に対して好意を持ってくれることがあります。
自分としてはとても運がいいことだと思いますが、せっかくですのでそういった運の良さはどこかで得たほうがいいですよね。
だから、そういったちょっとしたボーナス的な期待をこめて人間関係を楽しむのもひとつありなのかなと考えています。
何もしなくても嫌われることもある
これは逆の場合もあります。
ある方が、私に似た人と喧嘩をしたことがあっとします。
とても失礼なことを言われ、喧嘩に発展し、警察沙汰になったとします。
もしその後、風貌が似ている私とたまたまあったとしたら、
何かいやな感じを覚えるでしょう。
このようにぱっと見て出てくるマイナスの感情は過去の人間関係の問題があることが多いのです
もし自分の努力でもないのに嫌われたらたしかに納得が行かないですね。
例えば好きな女性に
(川島さんはなんかいやな感じがする!
前に似た人が私にいやなことをしたから!)
なんて思われていたら納得行かないです。。。
でもこれは人間の本能なので仕方がない面もあるのです。
こんなときは必要以上に自分を責めないことも覚えておいて欲しいと思います。
もちろん自分の責任があきらかにある場合は真摯に反省する必要もあるでしょう。
しかし、特に理由もないのに嫌われたとき・・・
そんなときは、前に何か嫌なことでもあったのかもしれないなあ。とゆったり構えることも大事なのです。