基礎⑧ 感情=事実と勘違いしない
自分の感情が正しいか確かめてみよう
例えば、友人をもっと増やそうと考えたAさんはあるスポーツサークルに参加したとします。
サークルはとても面白かったのですが、その後の飲み会が問題です。
Aさんは飲み会がとても苦手で、いつも話せないので、
「周りにいる方はつまらなく感じているに違いない、
こんな僕は嫌われている」
という感情に支配されています。
しかし、飲み会の最中はなんだか自分に気を使ってみんなが話をしてくれます。
初参加のAさんに気を使ってどこに住んでいるのですか?
スポーツは楽しかったですか?
と会話を盛り上げてくれます。
しかし、Aさんはこう考えます。
「私は嫌われているという感覚を持っている。
だからこの人たちはしょうがなく話を振ってくれているに過ぎないのだ。」
「僕は嫌われていると感じているからこの人たちは僕を嫌っているのだ」
と考えてしまいます。
回りからすれば、単純にAさんに興味があって話しているので、真実はAさんに興味があります。
しかし、Aさんの感情はそれを事実とは認めず自分の感情が事実であると考えてしまうのです。
感情は事実なのか証拠を集めてみよう
嫌われている・・・嫌われているのではないか・・・
という感覚は確かに誰でも持ってしまいます。
そして誰かのそういったちょっとした態度でも敏感に反応してしまうものですが、自分の感情と事実は別です。
感情があたかも事実かのように考えるのは少しストップをかけてみましょう。
具体的には、自分の感情が本当に正しいのか、証拠を集めてみることをオススメします。
嫌われている・・・そんな証拠を集めてみるのです。
飲み会であれば先ほどは、自分に声をかけてくれた・・・という事実は変わりません。
その事実をしっかり認識した上で私の感情は嫌われている・・・となっているが、事実は別の証拠がでてきた。
実際私の感情は正しいのだろうか・・・
と考えていくのですね。
人間は不思議なものでそうやって、感情が正しいのか?
とちょっと違った視点を持つだけで、柔軟な考え方をできるようになります。
もちろん本当に事実なときは、感情と事実が一致しますので、それは残念ですが、仕方のないことでもあります。
ですが、結構自分の感情は事実と違うことが多々あります。
もし感情によって事実を認定してしまう癖がある方は、事実をしっかり客観的に考えてみるという選択肢も是非持っておいてくださいね。