基礎⑥ 考え方の歪みは人間関係を歪める
歪んだ考え方に振り回されない
前回は嫌われる不安の対処法として、主張することをお伝えしました。
ただ人間関係の悩みは複雑なものです。
1つのスキルを学べば解決するほど単純なものではないでしょう。
今回は次のチャレンジに取り組んでいきます。
具体的には「新しい考え方を加える」練習です。
心理療法の中には認知療法と言う分野があります。
認知という言葉は少し難しいので「考え方」としましょう。
認知療法で考え方を見直す
「考え方」についての対処は多かれ少なかれ誰でも試したことがあると思います。
例えば、失恋したときであれば最初は
- 「自分は魅力がないのか」
- 「裏切るなんて許せない」
と考えていたとしても、時間がたつにつれて、
- 「この失敗を糧にして、自分を磨こう」
- 「また新しい出会いを探そう」
と段々と考え方を見直していくでしょう。
認知療法でも同じように考え方を見直しきます。
認知療法は、エリスやベックという心理療法家によって提唱された技法です。
心理学を学ぶと必ずといっていいほどこの2人の名前を学ぶことになます。
エリスとベックは認知療法の基礎を作り、その後様々な方によって研究がなされてきました。
統計的にも効果が実証されている心理療法です。
今回紹介する知識は認知療法の一部ですが、是非皆さんの生活に役立てていただきたいなと思います。