発展⑤ がんばって!は悪い言葉?
禁句の頑張って
最近は精神疾患の方に対して「がんばって」は禁句という風潮があります。
皆さんもどこかで聞いたことがあるのではないでしょうか?
なぜ「頑張って!」という言葉は禁句になってしまったのでしょうか?
それは言われた側が負担なるということが原因です
「もう既に頑張っているのに
これ以上頑張れといわれるのはとても苦しい」
と感じてしまうのです。
確かにどっと疲れているときは
そんな感覚になることもあるでしょう。
私も生徒さんがいっぱいいっぱい時はほとんどこの言葉を使いません。
確かに「頑張って」という言葉は負担になる面もあるからです。
頑張っての真意を考えてみよう
しかし、最近は元気な方同士のやり取りでも頑張って!を使わないようにしているケースが増えていると感じます。
私が心理の業界にいるからでしょうか?
裏読みしすぎちゃってお互い神経質になりすぎているように思います。
もし皆さんが「がんばって」といわれたとしたら、言葉の意味をそのままストレートに受け止めすぎないように気をつけましょう。
例えば頑張って!と言う人の本心を考えてみましょう。
「頑張って!」と言ってくれた方はどんな気持ちなのでしょうか。
きっと
「応援しているよ。良い結果が出るといいね。注目しているよ。」
と感じているのではないでしょうか。
その気持ちを「頑張って!」という言葉にこめているのではないでしょうか。
頑張ってという言葉は、今までに以上に頑張れ!
という意味よりも、応援していますよ!
というメッセージとしての意味が多いと思います。
言葉は時代時代によってアップデートされていくものです。
だから言葉の意味が変わるのは仕方の無いことです。
しかし、一つ一つの言葉に「悪い」というレッテルを貼り付けてしまうと言葉はどんどん少なくなってしまいます。
言葉が少なくなると、物事の表現の幅が狭くなってしまいます。
頑張って!といわれたら、すぐに「もう既にがんばってるよ!」と脊髄反射して怒るのではなく、
その方がどんな気持ちなのかを想像してみることが大事なのです。